書評|Web制作者のためのUXデザインをはじめる本【UX初心者は持って損なしの本】

UXデザインをはじめる本

UXデザインってよく聞くけど何をするんだろう、UIデザインとは何が違うの?
会社でやってみたいけどどうやって取り入れていけばいいんだろう?

こんにちは、びずろぐです。
UXデザイン、よく聞く言葉ですが具体的に何をするのか漠然としてて掴みづらい言葉です。

「モノからコトへ」「ユーザー体験」「カスタマージャーニー」など・・・、私が本書を読む前はこのような言葉が頭の中で独り歩きしていました。
webサービスを成長させていくために大事なことは分かるんだけど、じゃあ結局何をすればいいのか。

そして会社内でもUXデザインが大切だと言っている人はいるものの、組織に取り組みが浸透しないという現実も見てきました。

そんな時に出会ったのが今回紹介する「Web制作者のためのUXデザインをはじめる本」でした。

UXデザインを取り組み始めようとしている人におすすめ


本書「Web制作者のためのUXデザインをはじめる本」はこんな人におすすめです。

こんな人におすすめ
  • webの事業会社・制作会社に勤務している人。特にwebディレクター・プロデューサー・デザイナー
  • UXデザインで具体的に何を取り組むか知りたい人
  • UXデザインを会社内で実践しようと考えている人

本書は非常に実践的な内容になっています。
UXデザインの大切さを理解したとしても、UXデザインが浸透していない会社で取り組んでいくには様々な障害があると本書では説きます。

様々な障害
  1. 一方的にUXデザインの大事さを謳っても孤立化する
    関係者とUXデザインを共有する必要があるが、関係者がUXデザインの知識がなく孤立する
  2. タイミング今更問題が発生
    UXデザインは上流から取り組むものだが、既に進行しているプロジェクトの途中からは取り組みしづらい。今更それ言うなと反発されがち
  3. 持ち場を守れよ、超えるな問題が発生
    UXデザインは職種・役割を超えて考える取り組み。
    しかしいきなりUXデザインが大切だ!と言っても、職種・役割を超えてしまいなんであなたがそれを言うの?と思われてしまう

実は私の会社でもここに書かれていることと近いことが起こっていました。
特に私はwebディレクターという立場。進行に対して責任を持っているため、2のようなことを言われると、「じゃあどうすればいいの・・・?」と非常に困った経験があります。

本書について

UXデザインをはじめる本

本書の優れている点として、会社内で導入する際の障害を書いた上で、「何から取り組むべきか」「会社内でどうすれば浸透すればいいのか」ということを書いている点です。

本の概要

本書は1章〜8章から構成されています。

本書の構成
  • 1章 UXデザインとは?
  • 2章 ユーザビリティ評価からはじめる
  • 3章 プロトタイピングで設計を練りあげる
  • 4章 ペルソナから画面までをシナリオで繋ぐ
  • 5章 ユーザー調査を行う
  • 6章 カスタマージャーニーマップで顧客体験を可視化する
  • 7章 共感ペルソナによるユーザーモデリング
  • 8章 UXデザインを組織に導入する
1章でUXデザインについての概要を書くと共に、組織で導入することの難しさを書きます。
2章〜7章はUXデザインの具体的な取り組み内容になります。

本書の構成のポイントは、組織内で実践する際、web制作の現場主導でできること順に書いていると言うことです。
2章〜4章はweb制作の現場主導である程度できる内容、5章〜7章はビジネス的な判断も必要とされます。

8章ではUXデザインを導入していくために、どういったことを考えていけばいいかということが書かれています。

著者のプロフィール

本書の著者は、web制作会社の株式会社IMJに勤務している5人。
UXデザインを実務として取り組み、サイトのリニューアルや講演もしており経験豊富であることがうかがえます。

本から私が得られたこと

私がこの本を読んで得られたことは大きく3つです。

私が本から得られたこと
  • UXデザインの全体像・流れが理解できた
  • 組織で全部取り組むには何故難しいのかがわかった
  • 組織で取り組みやすい工程がわかった

UXデザインの全体像・流れが理解できた

UXデザインという取り組みの全体像・流れが理解できました。

UXデザインの流れは大きく「調査」「方針・施策決め」「設計・制作」の3つのフェーズに分かれます。
UXデザインは「デザイン」と書かれていますが、グラフィックやインターフェースの見た目を制作することではありません。

UIデザインがサイトを利用中のユーザーにフォーカスをあてのに対し、UXデザインはサイトを利用する前後のことも考えてデザインをします。UIデザインはUXデザインの一部分ということですね。

個人的には「サービス設計」と言いう言い方がしっくりくるな〜と思いました。

組織で全部取り組むには何故難しいのかがわかった

本書を読むと、UXデザインはやろうと思えばサービスそのものを1から考えることもできてしまいます。
特にユーザー調査やカスタマージャーニーマップについては、取り組み自体がサービスの改善にダイレクトに響きません。

私も業務で実際にやったことがありますがいろいろな人を巻き込み時間もかかるため、取り組み自体が組織で認められないと実現は難しいのかなと感じました。

本書ではそこをフォローするために8章でどう認めさせていくのかといった実践的な内容が盛り込まれています。

組織で取り組みやすい工程がわかった

ではUXデザインの取り組みがすべて組織での実現が難しいとなるとそうではありません。
実務に近いレベルの工程もあるので、まずそういった工程から試験的に取り組むことが良いのだとわかりました。

個人でUXデザインに取り組むには?ブログがおすすめ


UXデザインに興味があるけど会社だとなかなか取り組みづらいのも事実。
個人で取り組むにはどうしていけばいいでしょうか?

個人的なおすすめは「ブログ」です。
ブログといっても単に自分の日記を書くモノではなく、商品のレビューや自分の体験記を人の役に立つ記事に昇華させることがポイントです。

「役に立つ記事を書く」ために、記事を読む読者のことがどんな人かを想定し、読みやすい・わかりやすい文章にしていく必要があります。

記事を書く以外に、読み手の生活や悩みを想像しながら書くためUXデザインに通じるものがあります。

まとめ

以上、Web制作者のためのUXデザインをはじめる本の紹介でした。

2016年とちょっと昔ですが今でも十分に通用する本です。
おそらく会社内でもUXデザインに取り組もうとしている人は読んでいることが多いかもしれませんね。
内容に網羅性があるので、分からなくなったときの教科書的な使い方もできます。

kindle版の方がさっと読めるのでおすすめです。

こんな人におすすめ
  • webの事業会社・制作会社に勤務している人。特にwebディレクター・プロデューサー・デザイナー
  • UXデザインで具体的に何を取り組むか知りたい人
  • UXデザインを会社内で実践しようと考えている人
私が本から得られたこと
  • UXデザインの全体像・流れが理解できた
  • 組織で全部取り組むには何故難しいのかがわかった
  • 組織で取り組みやすい工程がわかった
本書の構成
  • 1章 UXデザインとは?
  • 2章 ユーザビリティ評価からはじめる
  • 3章 プロトタイピングで設計を練りあげる
  • 4章 ペルソナから画面までをシナリオで繋ぐ
  • 5章 ユーザー調査を行う
  • 6章 カスタマージャーニーマップで顧客体験を可視化する
  • 7章 共感ペルソナによるユーザーモデリング
  • 8章 UXデザインを組織に導入する

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA