こんにちは、びずろぐです。
Webディレクターはプロジェクトを推進するために、さまざまな職種の人と調整をするのが仕事の一つになります。
その中でもエンジニアとのコミュニケーションは1,2を争う位に重要、かつ難しい仕事の一つなのではないでしょうか。
私自身もディレクターをやっていたときに、エンジニアの方とどうやってコミュニケーションを取ればいいのか迷ったことがあります。
- 話が通じない・・。コミュニケーションが中々取れなくて苦労してる
- 相談したのに怒られる。どうして?
- 実装は無理って言われてクライアントやステークホルダーと板挟みになって辛い
一緒に仕事をしていく中で、エンジニアの方が「気にするポイント」「知りたいこと」が段々と掴めてきてwebディレクターを始めた当初よりはマシになりました。
と言っても、まだまだなのですが。
この記事では、私が実際にエンジニアの方とやり取りしながら学んだコミュニケーションのコツや注意点を紹介します。
参考にしてみてくださいね。
大前提:エンジニアもプロダクトやサービス、クライアントをよくしようと思ってる
まず大前提として、エンジニアも自分が関わっているプロダクトやサービス、クライアントのことを第一に考えて動いていることは忘れないようにしましょう。
ただディレクターとエンジニアは職種・職務・仕事内容が異なります。
特にディレクターは主に「調整」することが仕事内容なのに対し、エンジニアは「作る」ことが仕事内容になってきます。
そのため、お互いが気にする・見ているポイントが異なるわけです。
webディレクター
ディレクターは自分の仕事が調整になります。
プロジェクトを推進する責任があるので、なるべく調整に手間をかけず推進したいわけです。
本来こうすべき、というのはなんとなくわかっているものの、「本来こうすべき」ということをやることでリリースや目標の達成日を遅らせたくないわけです。
一方でエンジニアは最終的に自分達がプログラムを書いて作る立場にあります。
作ったものが成果物のため無駄なことはしたくありません。
プロジェクトの途中でプロジェクト自体が中止になったり、仕様の変更があると自分達が今までやっていたことが無駄になってしまうわけです。
一度動くと軌道修正も難しいため、ほんとにやるべきか・やっていることが正しいのか、ということを非常に気にします。
エンジニアとのコミュニケーションのポイント
ここからは私がエンジニアの方とコミュニケーションを取る際に気を付けているポイントを5つ紹介します。
- 課題と目的を明確にしてまず共有!解決案はもっていかない
- スケジュールありきで相談しない
- 簡単に見積もり依頼を出さない
- 簡単に直せるか勝手に判断しない
- 決まってないものは何が決まっていないかを明確にする
課題と目的を明確にしてまず共有!解決案はもっていかない
よくありがちなのが、課題と目的をすっ飛ばして、解決案(やること)だけ持っていくときです。
エンジニアに何か相談する際は、課題と目的を明確にして相談をしましょう。
作る立場からすると、解決案だけ持って来られても適切な解決案かが判断できないわけです。
もしかしたら、もっと効率良くやれる手段があるかもしれません。
解決案を持っていくにしても、例えば◯◯という案を考えましたが、他にいい手が無いか教えてほしい、というスタンスでいきましょう。
作業の効率化
■課題
データを1個1個フォームから入力するのに1件10分×100回の作業が発生しており非効率。
例えば、CSVで一括でアップロードし、まとめてデータが登録できるようにするなど、何かしら効率化を図りたいです。
何かいい手はないでしょうか?
スケジュールありきで相談しない
できるかどうか分からない中、スケジュールを勝手に決めて相談をするのはやめましょう。
エンジニアはプログラムをしているだけではありません。
プログラムをする前に調査をするし、プログラミングしてからは動作テストもして、問題ないと確認して初めて納品できます。
どの工程にどの位かかるか分からない中スケジュールを決められてもできる保証がないわけですね。
また、エンジニア不在なのに安易に「できる」というのもやめましょう。
12月3日と希望をもらっているのですが可能なのでしょうか?
機能に関してもほんとに必要なのかなど、一度相談させてください。
簡単に見積もり依頼を出さない
期日までにリリースできるのか、大まかな予定を組み立てるために見積もり依頼を出す場合があります。
ただ、ここで意識しないといけないのは見積もりをするにも時間がかかるという点です。
特にありがちなのが、何をするのかフワフワしているのに見積もり依頼をしてしまうこと。
見積もるための時間もかかるし、精度も低くなる。
何より出した見積もりでスケジュールが組まれると、見積もりを出したエンジニアに責任がいきがちです。
依頼を出すにしても、手持ちの情報の中でできるだけ明確に、具体的にして依頼をしましょう。
決まってないものは何が決まっていないかを明確にする
プロジェクトの初期段階では決まってないことが多く、その中でも予定を立てたりしていく必要があります。
先ほど紹介した「簡単に見積もり依頼を出さない」で書いた内容と一部矛盾しますが、そのような中で相談する際、完璧に決めてから相談すると時間をロスしてしまい非効率的です。
決まってないことはしょうがないので、「決まってないことが何なのか」を明確にして相談をするようにしましょう。
決まってないことが何かが明確になると、「どうやったら決められるのか」「他に考えることがあるのではないか」といった建設的な議論に発展する可能性があります。
簡単に直せるか勝手に判断しない
ちょっとした修正や改修でも、webディレクターが簡単に直せると判断するのはやめましょう。
どんな内容でどのプログラムを直すのか、は状況によって異なります。
以前は簡単にできたケースかもしれないけど、今回は異なり意外なところに影響があるかもしれません。
ちょとした修正や改修であっても、出来るかどうか必ず相談するようにしましょう。
まとめ
以上、私のwebディレクターの経験を通じて学んだエンジニアとのコミュニケーションのこつでした。
仕事上はお互い向いてる先は同じ(向いてなかったらそれはそれで問題)なので、相互理解をすればより精度の高い仕事ができるようになります。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
- 課題と目的を明確にしてまず共有!解決案はもっていかない
- スケジュールありきで相談しない
- 簡単に見積もり依頼を出さない
- 簡単に直せるか勝手に判断しない
- 決まってないものは何が決まっていないかを明確にする